医療ファクタリングとは

医療ファクタリングを解説

医療ファクタリングとは、医療報酬のレセプトをファクタリング会社が買い取ることで、早期の現金化を実現させる手法です。資金調達方法の一つとして、多くの医療機関で活用が広がっています。

本記事では、医療ファクタリングの仕組みから、活用するメリットまでを解説していきます。

医療ファクタリングの仕組み

そもそも「ファクタリング」とは、売掛金をファクタリング会社に売却し、 早期に現金を得る仕組みのことです。
ファクタリングは債権の売却であるため、 銀行からの借入や融資とは異なり、負債を増やさずに資金繰りが行えるという特徴があります。

医療ファクタリングでは、「診療報酬債権」をファクタリング会社に売却することで現金を得ます。
なお、医療ファクタリングは契約主体によって仕組みが異なり、2社間のファクタリングと3社間のファクタリングに分けられます。

2社間ファクタリング

2社間ファクタリングとは文字通り、医療機関とファクタリング会社の間で契約を結びます。
診療報酬債権の売買契約を結び、最短即日での買取代金の入金も可能です。
2社間ファクタリングでは、保険支払い機関への通知や承諾を得る必要がないため、スムーズな現金化が行えます。

3社間ファクタリング

3社間ファクタリングは、医療機関とファクタリング会社に、保険支払機関を加えた3社間で契約を結ぶ手法です。
2社間ファクタリングとは異なり、売買契約を結ぶ際には保険支払機関への通知と承諾を得る必要があります。
3社間ファクタリングでの入金は概ね2~4日前後とされていますが、手数料が2社間ファクタリングよりも低い、代金未回収となるリスクが低いなどのメリットがあります。

医療ファクタリングの種類

病院のイメージ

医療ファクタリングには、以下の3つの種類があります。

診療報酬ファクタリング

調剤報酬ファクタリング

介護報酬ファクタリング

なお3つのファクタリングは基本的には同じ仕組みとなっていますが、譲渡の対象が異なります。
それぞれの種類について解説していきます。

診療報酬ファクタリング

診療報酬ファクタリングは、契約者が医療関連施設で、譲渡の対象が「診療報酬明細書」です。
医療関連施設とは、病院や診療所などが該当します。 つまり医科などが保有している「診療報酬明細書」を、買取対象としているのが診療報酬ファクタリングです。

調剤報酬ファクタリング

調剤報酬ファクタリングは、契約者が調剤薬局となり、譲渡の対象が「調剤報酬明細書」です。
調剤薬局が保有している調剤報酬書を買取対象として行うファクタリングとなります。

介護報酬ファクタリング

介護報酬ファクタリングは、契約者が介護サービス事業者となり、譲渡の対象が「介護保険給付費明細書」です。
介護施設などが保有している介護保険給付費明細書を買取対象として行うファクタリングです。

医療ファクタリングのメリット

希望を持つ女性医師

医療ファクタリングを実施するメリットとしては、以下の3点が挙げられます。

ファクタリング審査の難易度が低い

早期の資金調達ができる

手数料が低い

それぞれのメリットについて解説していきます。

ファクタリング審査の難易度が低い

医療ファクタリング審査は、難易度が低いことが特徴です。
医療ファクタリングの売掛先は社保や国保など「国」の医療保険制度のため、信用力はこれ以上望めないと言っても過言でないほど、高いといえます。
ファクタリング審査そのものも、銀行などの融資などと比較して、厳しい審査にはなりません。
また、ファクタリング会社は売掛金の貸し倒れリスクも考慮して審査を行いますが、「国」の医療保険制度では、その懸念もほとんど発生しないため、審査を通過することが一般的です。

早期の資金調達ができる

ファクタリングを行うと、早期の資金調達も実現できます。通常の診療報酬であれば、支払い期間は診療から2ヶ月程かかるのが一般的ですが、ファクタリングを活用することで、1週間前後で売掛金が現金化できます。
早期に現金化ができることで、負債の支払いなどもスムーズに行えるようになり、財務状況の改善にもつながります。

手数料が低い

医療ファクタリングの手数料は1%前後のため、非常に低く設定されています。
手数料が低い理由は社保や国保の信用力が高いため、ファクタリング会社の債権回収リスクが低いためです。

まとめ

医療ファクタリングを活用することで、早期の資金調達などさまざまなメリットがあります。
審査のハードルも低いため、すぐにでも活用できるでしょう。
医療ファクタリングを活用する際には、信頼できる会社はどこか、申請書類はどのようなものが必要かなども合わせて確認しておくと良いでしょう。